現役医学生おGちゃんの勉強ブログ

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【緊急】東京医科大学はなぜ叩かれているのか?

 

どうも!!現役医学生勉強アドバイザーのおGちゃんです!

 

今回は、直接には勉強と関係ありません。しかしながら、現役の医学生である、ということで、どうしてもお話ししたかったことを話したいと思います。

 

今回はかなりのボリュームになっているので、読みたいところだけをかいつまんで読んでもらってもOKです。

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東京医大はなぜ叩かれているのか?

 

 

1.騒動の原因は何か

今回の騒動の原因となっているのは、以下の二点です。

 

①不正に得点を調整し、自学が利益を得る見返りとして、特定の個人を入学させた。

②不正に得点を調整し、特定の性別(今回は女性)の合格率を下げた。

 ※ただし、②については、2018年8月2日現在において調査中であり、公式の発表ではない。

 

どちらも、「不正に」とついている時点で、善い行いではないことは、なんとなくわかると思います。

 

一見、これら二つは、異なる原因のように見えます。しかしながら、この二点に関して、私は今現在の「医学部」の歪みと闇が噴出しているように思えて仕方ありません。

 

2.事件の詳細

以下、今回の騒動におけるニュースを何件か引用してご紹介したいと思います。

 

まず、女性差別に関して

www.nikkei.com

次に収賄事件に関して

www.nikkei.com

これらニュースからは、いろいろなところでも報道されているように、

「時代錯誤」臭がプンプンします。

江戸時代の悪代官を完璧に再現したような収賄事件と、「LGBT」の普及が叫ばれて久しい現代においての女性差別事件は、現代に起こってしまった事件であるとは到底信じられません。

 

3.事件に垣間見る「医学部」の歪み

東京医科大学といえば、数ある私立医学部の中でも、「旧医専」という部類に入り、100年の歴史を誇る超名門校です。今回の事件では、その名門校が、あってはならないような不祥事を起こしてしまったことが、批判の的となっているようです。

 

では、なぜ、ここまで医学部というものが特別視されて、大きなニュースとなり話題となっているのでしょうか?

 

それは、偏差値がここ最近で猛烈に高騰してきており、偏差値のみから考えると、早稲田や慶應義塾よりも高い偏差値をたたき出すまでになったからかもしれません。あるいは、医者が未だに「高い社会的地位」を確立しているというイメージがあるから、かもしれません。

 

いずれにせよ、世間的に「医学部」というものが少々特殊な存在であるかのように扱われていることは、間違いないでしょう。したがって、今回の騒動が起こったことについても合点がいきますし、大きなニュースとなることも理解できます。

 

しかしながら、これら一連のニュースはどうやら、「大人の世界の汚い闇」という点に焦点を置いているようであり、いささか、本当の問題には踏み込んでいないような気がします。

 

なぜ、超名門校とまで呼ばれる大学が、ハイリスクをとってまで、「裏口入学」そして、受験者の「性別差別」を行うに至ってしまったのでしょうか?そんなにハイリスクなことを行わなくても、近年の医学部受験ブームによって、安定した収入と学力的に優れた人材を手に入れてきていたはずです。ましてや、新宿のど真ん中に校舎を構えており、人口も他とは比にならないほど多い東京にある、という立地条件があるにもかかわらず、です。

 

それにはやはり、お金とは別の、特別な事情が絡んできているのではないかと、私は考えているのです。

 

その特別な事情の一つとして考えられるのが、「少子高齢化」です。

すでに社会問題となって久しい感じがしますが、この「少子高齢化」が医療界に与える影響はとてつもなく大きいと言っていいでしょう。まず、子供が少なくなれば、当たり前ですが、大学そのものに入ろうとする人数の絶対数が少なくなります。すると、もちろん、医学部に入ろうとする人数も減るはずですから、相対的に偏差値が下落してしまいます。偏差値が下がれば、一部の成績上位者からは敬遠されてしまうため、必然的に、医学部を擁する大学は、なんとかして定員いっぱいの生徒をかき集めようと躍起になるはずなんです。

 

この問題が、今現在においてあまり顕著に表れることがない理由は、各大学が「推薦入試」にて、多くの学生をとっているからであると考えられます。実は、今現在日本には、国公立私立合わせて全部で82の医学部医学科が存在します。その中で、推薦、AO含めた特殊な入試方法を導入している大学は74校であり、おおよそ9割以上の大学が導入していることになります。各大学は、この入試方法により、ある程度成績が担保できるような人材を確保しておき、そのうえで一般入試の枠を狭めることによって、自大学の偏差値を上げることに成功していると言えます。

 

極端な例としては、2017年度入試での奈良県立医科大学の一般合格者22人に対して、推薦合格者39人*1、という例が挙げられます。この時の奈良医大は、公立大学としては異例の「12.9倍」という高倍率となっていました。

 

すなわち、子供が減ってしまうことで、各大学は優秀な生徒集めに危機感を覚えているということになります。

 

しかし、実は、この「優秀な生徒を集めたい」という大学側の意向が、今回の「裏口入学」に関わっている可能性があるのです。

 

4.「裏口入学」はなぜ起こったか?

まず、「優秀な生徒」を集めるために大学が行おうとするのは、自大学の「ブランド化」です。国家試験合格率が高く、施設も整っており、偏差値も高くて、人気が高い。そんな大学に「優秀な生徒」が集まってくるのは、ごくごく自然のことです。

 

ですから、大学は自大学のブランド化のために、優秀な教員を集め、寄付金を募り、一般入試の定員を減らし、人気が出るように広告を打ったり、イベントを開催したりするわけです。そして、これらのことを一挙に解決してしまうのが、政財界とのつながりや、自学出身者との連携です。

 

政財界とつながれば、大学のブランド化を行うのに有利になりますし、これらブランド化を行うためのお金の巡りもスムーズになる(今回の東京医大の件がいい例)はずです。さらに、自学出身者であれば、母校のためを思って寄付金を多く出してくれますし、ブランド化にかかるお金を賄うことが比較的容易にできるようになるはずです。

 

ですから、各大学はあまり抵抗感なく、「裏口入学」を行ってしまうわけであって、現代においても、それは根強く残ってしまっているわけです。

 

5.「女性差別」はなぜ起こったか?

 女性差別ということを聞いてかなりのショックを受けた方もいらっしゃるでしょう。

おGちゃん(筆者)もかなりのショックを受けてしまいました。

 

少し前に、「阪大、京大の採点ミス事件」が起こった時も、多くの受験生の人生を狂わせたことが大きな話題を呼びました。しかし、今回はひょっとすると、桁違いの数の受験生たちの人生を狂わせてきたかもしれない事案です。人数がすべてではありませんが、やはり多くの方が影響されたかもしれない事実には、憤りを感じざるを得ません。しかしながら、実は今回の発覚は、私の感覚からすると、「氷山の一角」であるという風に思えます。

 

様々な記事で話題にされていることですが、医療業界はいまだに「究極の男社会」であると言われています。そのため、現場の頭の固い、古い価値観を持った人間が「自分たちの思い通りに働いてくれる奴隷」のような男性医師を求める傾向にあるそうです。

 

さらに言えば、大学医学部としても、将来的に現在の老年齢の医師が抜けたときに、大学病院や関連病院を支える人材として、男性医師を欲しがっている傾向にあるそうです。

↓関連ニュースです

news.livedoor.com

事実、時代が進むにつれ、女子率が高まってきている他学部に比べ、医学部では女子率が増加していないことが見受けられます統計学の観点からしても、こういった比率の推移は、何らかの手が加わらないとあり得ないことなのです。しかしながら、このようなことが明るみに出てしまったことからも、受験生には見えないところで何かしらの調整が行われている可能性は、一気に上昇しました。

 

6.多浪差別はどうなのか?

こちらも、医学部受験の関係者の間ではまことしやかに囁かれていることでした。

 

多浪は○○大学の入試でははじかれる」

 

とか

 

三浪以上の女子は、△△大学からは拒否される」

 

のように、なかば都市伝説的な感じだったのですが、なんと今回の事件でそういった実態が明らかになってしまいました。

↓以下関連ニュース

news.infoseek.co.jp

これまでであれば、受験生たちは冗談で「多浪は受からない」みたいなことを言っていたのですが、これからは、冗談ではなくなってしまうかもしれません。

 

確かに、多浪生の方が、合格するのにかかってしまった時間は長いかもしれません。しかしながら、浪人した年数で一律的に差別してしまうのは、これまたどうかと思うわけです。

 

各個人で成績の伸びに差はあるわけで、皆が皆、同じ時間で受かるとは限らないわけです。体調がたまたま一年間優れずにいただけかもしれませんし、もっと別のことにチャレンジしていただけかもしれません。しかし、今回のような「フィルター」にかけてしまうと、そういった人の人生まで踏みにじってしまうことになるんですね。

 

もちろん、年齢が若いほうが、医師としてのキャリアを長く歩めるなどのメリットがあるでしょう。けれども、やはり、年齢だけで差別してしまうというのは頂けません。

 

7.筆者の一言

何度も繰り返しになりますが、今回の事件で精神的に不安定になってしまっている方もいるかもしれません。今回明らかになった東京医大の悪事の数々は、医学部受験者に限らず、多くの受験生の気持ちを踏みにじったことは間違いないです。

 

いままで、「大学受験は努力を裏切らない」「やった分だけ合格という形で報われる」

と言われてきました。

 

受験生は今も昔も必死に、それこそ自分の人生をかけるつもりで、勉強してきたと思います。そんな、必死な受験生をまるで馬鹿にするかのような事実。わたしは怒りを通り越して、半ば呆れた感情にあります。ただ、一言だけ言わせてほしい。

 

冗談じゃない!!!!!!!!!!!!

 

なぜ、ここまで、本気で勉強してきた受験生たちがここまで冒涜される必要があるのでしょうか?なぜ、純粋に大学に入りたいという希望を持った受験生が、汚い大人たちに潰されねばならなかったのでしょうか?本当にいい加減にしてほしい。

 

どれだけ、皆さんが努力してきたか、私も一年前までは受験生だったのでわかるものがあります。受験生の皆さんには、こんな意味の分からない理屈がまかり通る、受験業界に負けてほしくない。

 

そして、皆さんの努力は絶対に皆さん自身を裏切りません。どんなにしんどくとも、どんなに苦しくとも、あなたが必死に命を懸けて戦ったこの受験期は、必ず皆さんの生きる糧となるはずです。

 

なんとしてでも、あなたが入りたいと思う大学から、合格を勝ち取ってほしいと思います。

 

私おGちゃんは、大学受験界(主に医学部)今回の事件に懲りて、改心してくれることを願いながら、これからも皆さんの合格の手助けをしていきたいと思います。

 

以上長文になりましたが、少しは言いたかったことが伝わったでしょうか?

文章に関しては初心者なもので、ところどころおかしいところがあるかもしれませんが、ご了承願いたいです。

 

おGちゃんでした

 

ではでは(=_=)

 

*1:数字は週刊ダイヤモンド 2018年 5/19 号「20年後も医学部・医者で食えるのか?」から引用